今さら説明するまでもない存在の一人、ロック・ギタリスト、布袋寅泰。
BOØWY解散後に発表された彼のファーストソロ『GUITARHYTHM(ギタリズム)』は衝撃的なアルバムだった。
いま聴いても古くないし、色褪せない。
自分はTM Networkや渡辺美里あたりのEpic系J-POPや映画『ネバーエンディングストーリー』の主題歌などの洋楽から音楽にドハマりしていく思春期を経験しており、
BOØWYは東京ドーム解散ライブ盤『LAST GIGS』を友達に借りてカセットで聴いたりはしていたし、ラジオからある日流れてきたあの名曲「MARIONETTE」も強く印象に残ったものの、個人的にはそこまでハマった記憶がない。
勿論、いい曲がたくさんあるのは知っているんですが、氷室京介の歌い方や声がそんなに好みではないのかもしれない。ちょっと西城秀樹に似てますよね。
・・・とか言いながら、彼のファーストソロ『Flowers for Algernon(フラワーズ・フォー・アルジャーノン)』は買ったし、タイトル曲とか「ANGEL(エンジェル)」とか良かった記憶もある(どないやねん)
アルバムでは何曲かポンタ秀一が叩いてたんじゃなかったかな。
・・・って話がそれたが、
自分はBOØWYとかGLAYとか、イエモンとか、T-BOLAN (ティー・ボラン)などのビーイング系とか、いわゆるJ-ROCK(って言っていいの?)にはあまりハマらなかった。
ロック系はハード・ロックなど、主に洋楽で聴いてきたリスナーだ。
そう、そんな「どっちかといえば洋楽リスナー」な自分でも頭をハンマーで殴られたような衝撃(死ぬぞ!)を受けた邦楽アルバムの一枚が、布袋寅泰のファーストソロアルバム『GUITARHYTHM(ギタリズム)』なのですよ!
Wikipediaで今確認したところ、
「氷室京介が1988年7月21日にソロデビューしたのに続き、半年後の同年10月にソロ1stアルバム『GUITARHYTHM』をリリースし、ソロ活動を開始」
とある。
たしか発売当時、FMを聴いていたら本人がプロモーションで出演していて、アルバム曲が数曲オンエアされた記憶がある。
歌詞は全曲英語。ネイティブの先生を付けて発音の特訓もしてレコーディングに臨んでいたはず。
後日何かの記事で「舌が短いので発音に苦労した」というインタビュー記事を見た。
このアルバム、とにかくカッコいい楽曲のオンパレードで、ミステリアスな「Strange Voice」のオペラっぽい女性ヴォーカルや、無機質でクールな「MATERIALS」などベタな王道ロックやポップに収まらない実験的な曲構成、今聴いても全く古くないアレンジ、それでいてアルバム全体的に随所でフックに富んだメロディが光る傑作となっている。
甘酸っぱくメロディアスな「GLORIOUS DAYS」
ポップな「DANCING WITH THE MOONLIGHT」
サビが(カノン進行的なコード進行で)一瞬感動的な「GUITARHYTHM」
が要所を締めているのもいい。
たしかに後の「バンビーノ」・・・いや「バンビーナ」や「スリル」などもいい(近年になって良さがわかった(;^_^A))けれど・・・
やっぱコレでしょ。
最高傑作!!
94点。